前回のブログでは「チケット(回数券)メニューを活用するメリット・デメリット」を紹介しました。
今回はチケットにも大きく関わるサロンにおける役務管理について紹介します。
役務管理とは
サービス(役務)のチケット・回数券使用数管理や残回数管理、預り金管理、契約内容の管理のことを指します。
チケット運用と役務管理で特に注意しなければいけいないこと
多くのエステサロンの売上のほとんどはサービス(役務)の提供で計上されます。
チケットや回数券をお客様に販売して、回数分の料金を前払いしていただいた場合には、預かり金の管理が必要になります。この場合は売上計上のタイミングを選択することが出来ます。
前払いで預かったお金は2パターンの売上計上方法があります。チケットを運用しようと考えている時には売上を計上するタイミングを決めておかなければいけません。
- 1.お支払いいただいた全額を一度に売上として計上する
- 2.チケットを使用した時に使用した分の金額を都度計上する
1の全額を売上計上した場合
例えば、
5回チケットを5万円で販売したときは、お客様からいただいた5万円を一度にお店の売上として計上します。
2はお客様がチケットを使用したらそのとき使用した分だけ売上として計上します。
この場合は、5回チケットを5万円で販売したとすると、
チケットを1枚使用した時点では、売上1万円、預かり金4万円ということになります。同じように2枚目を使用したときは、売上2万円、預かり金3万円ということになります。
この方法では1とは違ってサービス(役務)が終了していない分は売上として計上せずに預かり金として保管しておきます。お客様ごとに契約メニューやチケットの使用数・残回数は異なりますのでお客様一人ひとりの管理が必要になります。
以前のブログ「チケット(回数券)メニューを活用するメリット・デメリット」
でも少しふれましたが、返金や有効期限のトラブルを未然に防ぐためにもチケットや回数券を運用する場合には、事前に想定される問題に対する対応をしっかり決めておくことをお勧めします。お客様にも契約を交わすときに解約の場合の流れを説明しておくと良いでしょう。
売上の計上に関しては、税務調査で確認される内容にもなりますので経営者の方はその点も頭に入れておくと良いでしょう。
最後に
売上計上のタイミングとして1、2どちらを選択するかは経営者の方々がお店の将来を想像してどちらの方法がお店にあっているのかを判断して決めることだと思います。資金繰りが厳しいと思われる場合は1の方法で設備投資や経営上必要な資金としてお金を回していく一つの策です。
解約が起きないことが望ましいことですが、やむを得ずお客様が契約を解約したいということがあった場合にも、解約時のマニュアルなどを作っておき素早い対応が出来るようにしておくことが大切です。
お店の経営状況をしっかりと把握するためにもお客様のチケット消化数・残回数・有効期限などを確認しましょう。また、有効期限が切れそうなお客様には来店案内をしつつ販売促進に繋げていきましょう。
BeSALOはお客様ごとのチケットや回数券の消化数・残回数を簡単に素早く確認できます。また、役務管理機能は標準搭載されており売上計上のタイミングもお店に合わせて選択可能となっています。チケットや回数券の運用で役務管理や業務を効率化したいとお考えでしたら、お気軽にご連絡ください。